- 滝本竜彦・大岩ケンヂ『NHKにようこそ!』(角川書店)
- 1〜5巻。引きこもり歴4年の主人公佐藤君。何をやってもダメ、そこにはNHK=日本引きこもり協会の陰謀がっ!もう単純に日本引きこもり協会って言う発想だけで興味引かれますが、実際この協会はなんも出てきません。とにかくひたすらだめ人間のオンパレードで、ネガティブに、ネガティブに物語は進んでいきます。想像以上に安易な救いがなくて、新鮮だったけど、笑えるような笑えないような、スレスレのラインの時も。いやぁ引きこもり漫画なんてのが成立する時代になってしまったのね。
- 安野モヨコ『働きマン』(講談社)
- 待望の第3巻。引きこもり漫画が成立する一方、働くことへの憧憬もまた強い時代。しかし出てくるキャラはどれも30前後。入社2〜3年では、エピソードになるようなことなどあんまないのだ、という現実がここにも反映されているような。