貼雑歩録 Ver.2.0

日々の情報から拡散する好奇心と、思考の断片をスクラップブックのように書き留める試み。

手塚治虫アドルフに告ぐ』(講談社)
1~5巻。手塚治虫漫画大全集、買っといてよかったなぁ、と思う今日この頃。すべてが高画質PDFファイルになっているのでパソコンで読めちゃうのが便利。ヒットラーにはユダヤ人の血が混ざっていた!そんな秘密文書を巡るミステリー。主役というべきアドルフ・カウフマンがナチの教育に侵されていくさまが恐ろしい。本人もあとがきで述べているけど、最終巻が急ぎ足で脇役のエピソードが描ききれていないのがなんとも残念。なんとしても後1、2冊分加筆して欲しかった。アドルフ・カミルが堕ちていく様子、しかもそうなるしかない虚しさとかも描かれていたら本当にすごい名作だっただろうな。そういう意味では語られていない部分も多い名作なので最近流行りのリメイク向きかもしれません。

 

アドルフに告ぐ(1) (手塚治虫漫画全集 (372)) アドルフに告ぐ(2) (手塚治虫漫画全集 (373)) アドルフに告ぐ(3) (手塚治虫漫画全集 (374)) アドルフに告ぐ(4) (手塚治虫漫画全集 (375)) アドルフに告ぐ(5) <完> (手塚治虫漫画全集 (376))